出産
当院では「元気に産んで、元気に育てる」ことを第1の目標として、皆様のお産のお手伝いさせていただいております。
基本的には、自然に陣痛が来るのを待ち、分娩の進行を見守らせていただきますが、母児に何らかの異常が発生した場合には、適時鉗子分娩・吸引分娩・帝王切開などの対応をとらせていただきます。また、分娩時間が長くなりそうなとき等には、分娩促進を行うこともあります。
お産がゴールではなくスムーズな育児のスタートとなるように、お母さんと赤ちゃんの状態を注意深くみさせていただき、安全な分娩を心がけています。スタッフがそばにつき手助けさせていただき、ご希望を尊重して分娩を進めてまいります。
お母さんの希望があれば、分娩時パートナーの立会いが可能です。
初めのうちは戸惑いながらのパートナーの方も、お産が進むにつれお母さんに寄り添って一緒に頑張っていかれます。赤ちゃんの誕生を二人で喜び合われる様子は、傍らで応援している私たちスタッフにとっても喜ばしいものです。
お子さんの立会いも可能です。お子さんは年齢に関わらず、普段と違う場所・雰囲気の中で緊張し、思いがけない行動をとったりしますので、様子を見ながら無理をさせないようにお願いします。
当院には託児はありませんので上のお子さんのお世話は、お父さんとお母さんでお願いします。
当院では、赤ちゃんが産まれてすぐ、あるいは赤ちゃんの体重や身長を計測させていただいた後、早期母子接触としてカンガルーケアをおすすめしています。
カンガルーケアとは、赤ちゃんとお母さんの肌が直接触れ合うように、裸のままの赤ちゃんをお母さんの胸の上で抱っこして頂くことです。
もともとは、南米コロンビアで保育器が足りない状況下で、お母さんの胸の上で赤ちゃんを温める目的で行ったのが始まりでした。
赤ちゃんを胸の上で温めることにより、赤ちゃんの呼吸状態は安定し、お母さんの心拍動音を聞くことで精神的に落ち着きます。
お母さんと赤ちゃんの大切な時間を安全に過ごして頂くために、赤ちゃんの状態を確認する為のモニターをつけ、保温にも注意して行っています。
近年、赤ちゃんへのストレス軽減目的での帝王切開が増えてきました。帝王切開は、元気な赤ちゃんを産むためのお産の一つの方法です。帝王切開は、痛い・怖い・入院期間が長い、出生直後赤ちゃんを抱っこできない等のイメージが持たれがちですが、当院では開院以来このデメリット解消に取り組んできました。
当院での帝王切開の特色は、創部(お腹のキズ)の埋没縫合・脊椎麻酔硬膜外麻酔の併用・硬膜外麻酔精密持続注入です。 創部埋没縫合は、創部の感染予防を目的としており、糸を皮膚の中に埋め込むため術後の抜糸はいりません。また、その結果として、体質にもよりますがキズがきれいになり痛みも軽くなります。
脊椎麻酔硬膜外麻酔(下半身麻酔)はお母さんの意識があるため、手術中に短時間ですが赤ちゃんを抱っこすることができます。
さらに、硬膜外麻酔精密持続注入を手術当日含め3日間おこなうことで手術後の痛みを軽減することが出来ます。
上記の方法を取り入れることでキズの痛みが抑えられるため、ほとんどの方は手術翌日から歩くことができ、赤ちゃんのお世話もできるようになります。術後2日目にはシャワーにも入れます。
このような方法をとることで帝王切開のデメリットを軽減し、お母さんにも赤ちゃんにも充実感のある入院生活を過ごしていただけるよう、努力しております。
無痛分娩とは、一般に硬膜外麻酔下での分娩をいい、腰からカテーテル(細いチューブ)を挿入し麻酔薬を注入して、お臍から太ももまで麻酔をかけます。20~40分後に痛みが和らぐため、お母さんはリラックスしてお産ができます。
しかし、メリットばかりではありません。幾つかのデメリットもあります。そのひとつが産まれるときに吸引分娩・鉗子分娩に至る可能性があることです。一般的には無痛分娩の約60%が吸引・鉗子分娩となると言われています(当院では2022年 11名中5名 45%)。
当院では、赤ちゃんへ不必要なストレスをできるだけ与えたくない事から、患者様希望での無痛分娩は行っておりません。
しかし、母体高血圧、極度の体力消耗、過度な緊張がある方など医学的に必要な方には硬膜外麻酔下での無痛分娩を行っています。分娩中に、医師が無痛分娩の方がお母さんと赤ちゃんに対して有用性が高いと判断したとき、医師の方から無痛分娩を勧め、本人・御家族の了解の上、硬膜外麻酔を行います。
尚、医学的適応の無痛分娩であっても費用は自費となります。
当院では、お母さんのご希望に合わせて、母乳育児のお手伝いをさせていただいております。母乳が出始めるのには個人差がありますが、赤ちゃんがおっぱいを吸ってくれることで、少しずつ出るようになります。また、出始めの頃は回数を多く吸わせるほど母乳の分泌は良くなります。
お母さんの了解を得ることができれば、出生直後に分娩台の上でおっぱいを含ませてみます。赤ちゃんは上手に吸えなかったり、母乳もほとんど出てこないことが多いですが、少し舐めてもらうだけでもお母さんの体は母乳を作る準備を始めます。
その後は、分娩6時間後くらいから赤ちゃんの授乳を始めます。授乳の時間が真夜中になったりすることもありますので、お母さんがお疲れの時は赤ちゃんをお預かりし、スタッフで授乳させて頂きます。
分娩後1日目からは、赤ちゃんのお世話も一緒にしながら赤ちゃんの欲求に合わせておっぱいを吸わせます。ミルクは必要に応じて補足していきます。
初めは慣れない授乳に戸惑われることもあるかも知れませんが、入院中はスタッフが付き添い、サポートをさせて頂きます。また、退院後は、毎週木曜日に助産師による母乳外来にて、赤ちゃんの体重チェック、乳腺炎などのトラブルから卒乳指導など、赤ちゃんの卒乳までの間も継続的にご相談頂くことができます。
お母さんと赤ちゃんの状態に合わせてすすめます
当
お母さん
赤ちゃん
1
お母さん
赤ちゃん
2
お母さん
沐浴見学
赤ちゃん
3
お母さん
赤ちゃん
4
お母さん
赤ちゃん
5
お母さん
退院(4日目又は5日目)
午前10時ごろまでにお願いします
赤ちゃん
6
お母さん
帝王切開の退院(5日目又は6日目)
赤ちゃん
入院中の食事は和洋中の日替わりメニューとなっています。産後のお母さんの栄養面に気を配った家庭的でおいしい料理をご用意しています。院長曰く「料理に人柄が出ている、実直・誠実な味であり、その上料理がおいしくなる隠し味が魅力」とのこと。シェフは栄住吉の会員制レストランに勤めていたこともある当院専属シェフです。また、退院までの間に1回お祝い膳としてスタジオにてディナーのサービスがあります。(分娩日の近い方たちのグループでお召し上がりいただいています)
和食
洋食
中華
お産後の入院中を、より快適に過ごしていただくために、病室はすべて完全個室となっております。広さは約10帖でトイレ・シャワールーム・冷蔵庫・テレビを備えております。どなたにも同じ環境で過ごしていただくため、全部屋、同一の間取りにしています。現在、一部病室に電動ベットを導入しています。上半身を起こし授乳をしたり、足を挙げてむくみの軽減に役立てたりできます。より過ごしやすい環境を提供したいと思い、平成6年6月より全室に電動ベットを導入予定です。院内セキュリティも完備しております。
準備中
準備中
準備中
準備中
準備中
準備中
分娩後の入院期間は育児に備えての体調回復期と私たちは考えています。母児ともに体調がよければ母児同室をおすすめしていますが、お母さんが休息を取りたいときには赤ちゃんを新生児室でお預かりします。ご家族の同泊はできません。また、ご家族のお食事の用意もできませんのでご了承ください。
13:00~20:00
分娩後はお母さんの休養が必要な時期ですので、時間をお守りください。また、新生児への感染予防のために面会される方を御主人、お子様にさせていただいておりますので、ご了承ください。発熱、咳、下痢、嘔吐等感染症を疑う症状のある方は面会をご遠慮いただきますようお願いします。
面会・内容等については変更もありますので随時スタッフまでお尋ね下さい。
退院時のお支払い費用は、出産育児一時金50万円を差し引いた金額のご精算となります。
平均117,950円(最低94,530円/最高141,250円)
平均179,370円(最低170,540円/最高205,260円)
(差額部屋代18,000円/日含む)
*帝王切開の場合、高額医療費制度のご利用をおすすめします。
平均197,660円(最低173,720円/最高229,430円)
(硬膜外麻酔代65,000円含む)
2024年5月以降、新病院での入院費は物価上昇に伴い30,000円(5%)程度の値上げを予定しております。
退院が日曜・祝日になる場合は、その前日にお支払いをお願いいたします。